ご主人・カイさんの定年退職。
50代半ばでの都心の新築マンション購入。
ぎっくり腰に足指の骨折。
最近のお気に入り都内散策パターン。
新規巻き直しの東京ライフを綴った1冊です。
表紙も中身もモノトーンが主ですが、ここの見返しの黄色が小粋で好き。
「こんな風に暮らしながら歳を重ねてゆきたいな」という目上の人を見つけて
随時チェックしている人は多いのではないでしょうか。
堀井さんは、私にとってのある種そういうモデルのお一人です。
好みは、そっくり真似したいとは思いませんが、生きる姿勢や目の付け所に
凛とした魅力を感じますから。
例えば、(本当に欲しいものに店で出会った時)「捕らえられ」「動けなくなり」
「今まで年を重ねてきたことを少し誇りに感じる」という一節を読む時、
後輩としては「あぁ、こういう人に私はなりたい」と思うわけですよ。
(この本は、いつもに増して買物の話が多いんです。)
実はこの本、年初に発売されていたのに買い逃していました。
たまたま日本橋の丸善にお邪魔した際に見かけたのでゲット。
(日本橋店は、年輩のおじさんたちが目を輝かせてたくさんウロウロしているのと
時間を選べば、割合のんびりとしていられるので好きなんです。
自宅から一番近い丸善は、今春、駅前にできた大型複合ビルの中に移転して
「いつ行っても人があふれて落ち着かない状態」が続いていますし、
慣れていないので、どこに何があるのかさっぱりわからなくなりました。)
堀井さんの本の陰の主役であるカイさんと二人で過ごされる時間が
増えることによって、もっとおもしろい生活の様子が読めることになるのでは。
例えば、パソコンやデジタルカメラを使うようになった堀井さんの本は、
これからおそらく様相を変えてゆくでしょうね。
今回のこの本の写真には、正直あまりピンときませんでした。
「練習しているな」というだけで。
昔の著書、それもご自分で1枚1枚写真も撮影しておられた頃のものを
古本屋で少しずつ探して集めています。 状態の良いものを気長に待ちつつ。
でも、今後も新刊もチェックしたい人の一人です。 もちろん。
※ 『わくわくを見つけにいく』 堀井和子
講談社 2011年1月初版 1,400円+税
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