今夏、第二次世界大戦、ホロコースト関連で知った書籍に
ついて、ここに書いておこう、書いておこう、と思いながら
随分時間が経ってしまいました。
『ハンナのかばん』Hana Bradyová
(ハンナ・ブレイディ)、チェコスロバキア生まれ。
彼女が13歳で収容所に入れられる際に提げて
いた鞄(遺品)の レプリカを元に、講演・
出版活動を続けている方が日本に。
ホロコーストから生還されたハンナの兄・ジョージさんの協力で
日本発として世界へ紹介されたエピソードです。
『シンドラーに救われた少年』Leib Lejzon
(のちにLeon Leyson レオン・レイソンと改名)
ポーランド系ユダヤ人。シンドラーのリストで
命拾いをした一人で、終戦時19歳でした。
スピルバーグの映画にも登場します。
戦後に渡米し、教職に就いた後、長い間沈黙を守っておられましたが、
亡くなる直前にこの本をまとめられ、まるで遺書のようになったとのこと。
「アンネ・フランク」「ひめゆり」など、遥か昔に読んだ書籍、
超級の有名な戦記等で止まってしまうのが、なんだか嫌で、
新しく出るものを一年に一冊でもチェックしたいと思っています。
私はその時代を知らないけれど「風化」の手伝いはしたくないな、って。
※ 『ハンナのかばん』
カレン・レビン・著 石岡史子・訳
ポプラポケット文庫 2006年3月初版 570円+税
ISBN-13: 978-4591091951
※別の出版社からの書籍(2004年)の他、コミック本もあります。
※ 『シンドラーに救われた少年』
原題: THE BOY ON THE WOODEN BOX
レオン・レイソン・著 古草秀子・訳
河出書房新社 2015年7月初版 1,650円(税別)
ISBN978-4-309-22635-4