ふらりと入ったコーヒーショップ。
スツール型の背の高い椅子に半分くらい腰掛けた、
カッコイイ細身の男の子(20歳前後)が、一心不乱に編み物をしていました。
・・・絵になってる!!
長い指で棒針を素早く動かして、(私にはわからないくらい)複雑な編み込みの
長いマフラーを編んでいます。
白、緑、赤、青、と、そこにだけスポットライトが当たっているような
明るい色の集合体。
コーヒー飲みかけのおばちゃんやおばあちゃんたちが、
「あんた、偉いねえ」「感心、感心」と、続々と集まってきます。
「習ったわけじゃないんですけど、好きなんで、自己流で編んでるんです。
あ。このセーターも、自分で」
濃い茶色、一色だけで、縄目のような複雑な模様が全体を覆う力作。
糸の選び方にも、センスの良さが出ています。
おそらく学生さん。
これから、どのような仕事を得て、どのような人生を送るのでしょう。