Calvina's Corner

カルビーナの静かな暮らし。時々お出かけ。 日記というより短文集。

ふつうのスクラップ24

  • 大奥で愛でられた工芸菓子。 Japanese crafted sweets

2024年5 月

日 月 火 水 木 金 土
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

アバウト

ふつうのスクラップ23

  • 夢色の小菊。

カテゴリー

  • おしゃれ (533)
  • おしらせ (106)
  • おもうこと (1237)
  • だらちくラボ (123)
  • ダンス・音楽・舞台・アート (534)
  • 北欧 (291)
  • 旅行 (145)
  • 暮らし (2231)
  • 書籍 (561)
  • 食 (1455)
See More

アーカイブ

ときどきお邪魔するところ。

みんなのお仕事。

ふつうのスクラップ22

  • ピンク。 Pink

山岳図書を集めた、『林の中の小さな図書館』!

Bandbnagayuentrance 木々に囲まれて、思索にふける、
 あるいは、創作活動に打ち込む。
 隠れ家にこもって、静かに骨休めをする。
 誰にも会うことなしに。

そんな時間を持ちたいと思っている人も多いと思います。

『林の中の小さな図書館』。
約1万3千冊の山岳図書、近隣の山々の油絵がおさめられた
真っ白い静かな空間。昔の学校を思わせる懐かしい趣の建物です。
蔵書は着々と増えていて、3万冊くらいまで成長させる計画だとか。

知人からの紹介で、先日取材に行きました。
大分県竹田市直入(なおいり)というところにあります。
ここからそう遠くない所に、湯布院(由布院)という有名な観光地があり、
いつもにぎわっていますが、こちらはまさに隠れ家のような場所です。

B&B形式で安く寝泊りできる、キチネットと小さな書斎付きの
独立した部屋が、図書館の脇に6棟だけ用意してあります。

近くには温泉が湧いているので、10分ほど歩けば
無料あるいは安価で、いくつもの湯を楽しむこともできます。
(昼と夜の食事、バスタブ・シャワーは、お部屋にはついていません。)

今春オープンして、現在は口コミで利用者が増えている真っ最中。
リタイア世代の利用が多いようですが
「本当は、働き盛りの若い世代に、もっと利用してもらいたい」
というのが、宿の関係者の希望です。

特別何もない所で、豊かな気もちで‘ただ静かに長期滞在する’というのは
これまで日本では、ごく一部の人たちだけの楽しみだったのでしょう。
しかも、これまではかなりの額を費やすしか選択肢がなかったと思います。
これからです。これから。
(ちなみに、ここではお一人さま3,800円から泊まることができます。)

文学者の池内紀さんも、ここを応援しておられるようですねぇ。
ドイツと似ている炭酸の湯が出ることから、この地とご縁があったようです。

個人的には、この宿があんまり有名にならないで欲しい、という気持ちも。
まだ泊まったことも無いくせに、ここは私の文句なしの「とっておき」になりました。

※「B&B長湯(ながゆ) 長期滞在施設と林の中の小さな図書館」
  http://daimarubb.com/
  
(図書館だけの利用も可。入り口に止めつけられた
ちっちゃな赤い箱に100円入れればOKです。)

2008/08/14 カテゴリー: 旅行, 暮らし, 書籍 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

またですよ。

またパッキングをしています。明日からお仕事のお出かけ。
なんだかこのところ落ち着かない日々。

忙しくても、もがいているうちに何か成長があるんでしょうかね。
擦り切れるだけにならないようにしなくては。

「やや。ちょっとこれは良いぞ」というものを
見つけて戻るべく、少しだけアンテナの感度を上げましょ。
(「少しだけ」が重要なポイント。)

今年に入ってから、不義理ばかり続いている方
本当にごめんなさい。
身辺が落ち着かず、煩雑になってしまっているのです。

・・・今晩は、心の中で泣きながら寝ぼけながらのパッキング。
楽しいんですけれどね、パッキング自体は。
なんか能率が悪くて、忘れ物もしそうな嫌な予感・・・。

と、いうわけで、一週間ほど更新が不規則になります。
楽しいご報告ができますように。

2008/08/07 カテゴリー: おしらせ, 旅行 | 個別ページ | コメント (0)

ちょっと遠出。 いろいろ波乱あり。

「ミステリー・ツアー」と言って、行き先や細かい予定を客に伏せたまま
様々な趣向を凝らして案内する旅というものがありますが、
私はそんなものに参加しなくても、一人でどこかへ出かけると
どんどん予定外のことに出会うのが当たり前になってしまっています。

先日も、山間の町に用事で出かけたのですが、
ちょうど夕立に会ってしまいました。
(雷は鳴っていましたが、ごく普通の夕立でした。)

ところが、周辺のどこかでは、とんでもない集中豪雨になっていたようで
帰りに使おうと予定していた電車がストップしてしまい、
JRが特別に仕立てた大型バスで山越えをすることに。
ものすごい稲光の中でしたが、ちょっとしたおまけのドライブ旅行でした。

(もはや「夕立」とは呼べないような局地的な豪雨が
各地で次々に起こっています。地球はどうなるのでしょうか。
花屋さんの店先だって、熱帯産の花や木ばかりが目につくようになりました。)

緑が折り重なる山道を、うねうねとゆっくり進むと
日頃、パソコンや文字ばかりを見つめている目が
緊張から解かれて喜ぶのがわかります。

見知らぬ町や、美しく手入れされた棚田、
打ち捨てられて草に埋もれた民家や倉や店、
特急が止まらないローカルの駅、そんないろいろなものに出会いました。

あ、そうそう。ルートに予定していなかった駅の本屋さんで、
買い損なっていた文庫本を発見!
喜んで購入したものの・・・おまけにもらったストラップを・・・
その場に落としてきてしまったみたいです。 (いくら探しても無いの。しゅーん。)

そんなこんなで、いろいろあります。いろいろ。
いろいろあった時のために、遠出する時には
非常食(おやつ)と飲料くらいはたいていバッグに入れています。

2008/08/01 カテゴリー: 旅行, 暮らし | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

北の街の初夏。

久しぶりに、早足でストックホルムを歩いてきました。
何かとめまぐるしく、後ろ髪をひかれるように戻りました。
ま、思いを残して戻るのは、悪くありません。
また行くチャンスにも繋がるのだそうですから・・・

Whiteshoes 画面左側に、メモを添えた
 スクラップ(写真)をお出ししています。
 よろしければ覗いてください。
 北の街の初夏は、
 それはそれは美しい光に満ちています。

好天に恵まれれば、日中の最高気温が既に20℃を越えるほどですが
雨が降ると、一日中5℃前後。ま、これが「今の普通」なのでしょう。
お年寄りにうかがった話では、ストックホルム市内でも
昔は5月に雪が降っても驚かなかった(!)とのことです。
温暖化。温暖化。

帰国直後に、ある方たちと
「ほんの少し前までは、ブランド物を身につけた人たちを
あまり見かけなかったのに、北欧も随分変わりましたねぇ」という話になりました。
いわゆる「ニュー・リッチ」という人たちも台頭しています。

「たくさんのものは要らないんだ。清潔で快適で安定した住環境、
そして、贅沢でないごく自然な食べ物と衣類さえ普通に充足していれば
ていねいで豊かな暮らしを編み上げることができるよ」ということを、
私に教えてくれた、ヨーロッパの田舎のたたずまいと知恵は、
こちらが追いかけてさらに奥へ入り、意識して目をこらさないと、
見つかりにくくなってきているのかもしれません。

単純な話、ちょっとした古道具でさえ、
「小屋ごと全部、ここにあるものを現金で仕入れる」などという
日本の業者が存在するおかげで、適正価格での入手が
どんどん困難になっています。
(「商売とは、そんなもん」であるとはわかっていますが・・・)

「昔は良かった」という‘ふり返りだけの姿勢’をとるつもりはありませんが、
表面がきらきらしすぎて、実態が見えにくくなっている感はあります。

ロシアの台頭と好景気のことも、北欧が(ロシアと)地理的に近いため、
あちらではしょっちゅう話題に上っています。
例えば、「工業地帯から汚染物質が風に乗って飛来するので困る」とこぼす人の
話を聞きながら、「はー。日本でも似たような話を聞くなぁ」と思ったのでした。

中国の人たちが、北欧に長・短期でおおぜい滞在するようになっていることも
今回自分の目で見て、再確認したことのひとつです。
しかも、各人がどんどん高価なものを身に着けるようになってきました。

中国と言えば、ちょうど滞欧中に四川大地震が発生しました。
発生から数日間、地元や欧米のメディアを通して情報を得ました。
帰国後に、国内での報道と比べてみると、その視点も内容も
随分異なっていることがわかります。

ちなみに、スウェーデンの普通の新聞や雑誌の主だった記事は
記名原稿であるのはもちろんですが、記者のメールアドレスや
電話番号まで細かく末尾に添えられているのが普通です。
顔写真が添えられているものも、珍しくありません。

大地震の報道を通して、世界の中で日本が現在どのような立ち位置にあるのか、
ということも、少しは確認できたような気がします。
(ご想像に難くないと思いますが、それはあまりうれしいものではありません。)

先々、いろいろな形で、またご報告ができると思いますので、
本日はこのあたりで。

6月4日(水)から開催予定の、
私のブログ・フェア(招待制のバーチャル・ギャラリー)の中でも
旅で拾った、楽しくなっていただけるようなものを、いくつかお見せしますね。

2008/05/23 カテゴリー: おしらせ, 旅行 | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (0)

目がない。で、増殖する。

Wisteria 
 器に目がない
私の年中行事は
 春の連休の間に陶器市へ
 ふらふらと出かけること。

特別な知識も眼力も無いこんな私でも
ふらふらしているだけで、何だかちょっとうれしい気持ちに。
皆さまのお近くでも、陶器の市や窯びらきや骨董市を覗く機会があるでしょうか。

「あ。それ。いいでしょ。○○郎さんの手書きの品。
ちょっと皿の縁にひびのような傷があるから、もうタダでいいよ。
植木鉢の下にでも敷いてね」ってもらったお皿を
毎日のように自分のおかずをのせて使っています。

それをもらった翌年、またその店に行って、
「いただいたお皿を愛用してるんです」と言ったら
「あ。じゃ、今年は同じ柄の蕎麦猪口をあげるね」って。
2年連続で、タダでもらってしまいました。

その後、そのお店は見当たらなくなりましたが、
こんな類の出会いや交わりは多々続いております。
器の制作で頑張っている友人に会えるのもうれしいことです。

有名なお店の定番商品に絵柄を入れる前のもの
(つまり、真っ白な状態で絵付けの前に撥ねられたもの)などは、
とても安く手に入り、しかも使いやすくて重宝します。

外国の方のために同じものを6人分以上揃えたい時も
市ではばら売りが多いので、自由自在に買物ができて便利。※

(※日本ではセットは5人分が基本ですが、
欧米では6人分、あるいは2の倍数が基本になります。)


ちなみに、こうした白い器は、
北欧のガラスや銀のカトラリー類とも
うまくハモリます。

「器はたくさんあるから、もう買わないでおこう」って思っても
やっぱりいろいろ見て回るのは楽しくて、ホントに困ったもんです。
止まらない増殖。お茶碗だけでもたくさん持ってる私・・・。

帰宅すると、大きな鍋で戦利品をぐらぐら煮ながら
一日をゆっくりとふり返る、という余韻も大切です。

2008/05/05 カテゴリー: 旅行 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

パッキングは嫌いじゃない。

今月は、出かけることが多いので、
普通の生活のペースと内容から、できるだけはずれないように
いろいろ考えてパッキング。

仕事で使う資料や本・雑誌から、着替えや非常食、うがい薬、
長く履いても痛くならない靴のスペア、お気に入りのバス・ソルト等など。
あっと。何かホッとさせてくれる可愛いものも入れておかなくてはね。

今、乾燥しきっている宿で風邪をひいたら、もうイッカンノオワリなので、
パッキングしながら緊張してきましたー。
「仕事に関係ない長旅」がしたいなーぁ。

2008/01/20 カテゴリー: 旅行 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

台湾みやげ。これは何かわかります?

Lotusnuts ひと目見た時は、ぎんなんの実かと。
 食感は、少々もっちり。甘みは控えめ。

 蓮の実に抹茶と砂糖をからめたお菓子。

2008/01/10 カテゴリー: 旅行, 食 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

雑誌『旅度旅(たび・たび・たび)』

SAS(スカンジナビア航空)が、2007年春から年に2回、
素敵な雑誌(トラベル・ガイドブック)を出しているのをご存知ですか?

先日、たまたま2号(今年11月に刊行)を入手して、
その充実ぶりに驚くとともに、楽しい気分にさせていただきました。

「(今号はね)次の春・夏の旅行プランニングの刺激になりそうな
素敵なところをいろいろ紹介したんだよ。
たくさんのお客さまに、北欧へ行ってもらいたいからねぇ」とは、
この制作にかかわったO氏のコメントでしたー。

Sasmagazine02 
 本当に、行きたくなる。
 明るい春が恋しい季節ですからね。

 A4。全カラー64ページ。

※『旅度旅』入手のお問合せは、スカンジナビア航空
(代表電話:03-5400-2331)まで。

もともとは、セミナーや旅行社関係を中心に配布されているようですが、
一般の北欧ファンにも読んでいただく機会が増えればなあ、と思います。

2007/12/22 カテゴリー: 北欧, 旅行 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

初めて会う彼女。

ずっと顔を知らないまま、インターネットでやり取りしていた女性と
やっとお会いすることができました。
お互いに離れた所に住んでいるので、今回はその真ん中地点で。

当ブログがスタートした06年春頃に、
ある方からのご紹介をいただいた「創り手」です。

「きっと、想像されている私とは、随分違うと思いますよ」と
お会いする直前に、あらかじめご本人から言われていたのですが、
何度もやり取りをしているせいか、違和感はありませんでした。

顔かたちとか、しゃべり方とか、そういうものは
この際あんまり問題じゃないんだな、と。

その人の抱えている雰囲気というのか、内側に秘めているエネルギー、
独特の光りのようなもの、それらが思ったとおりであった、ということ。
その人の作品、言動、文章が、その人を正直に語っている、ということ。

誰にも真似できない仕事を、こつこつと前を向いて続けておられる姿は
とってもまぶしいのでした。 
まぶしがっているだけでは駄目で、私も前を向いて、と。

2007/10/22 カテゴリー: おもうこと, 旅行 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

83歳。車椅子で外国へ。

サン・フランシスコで一生のほとんどすべてを過ごしてきた
日系2世の女性が、久しぶりに来日されました。

4年前に亡くなったご主人も、2世でした。
お二人は、第二次世界大戦中に、アメリカ国内の日系人収容所で出会い、
結婚されました。

お二人に子どもが無いこともあって、私はものごころつく前から
実の子どものように可愛がってもらいました。
(「養女にしてもらったほうが幸せだったのかもしれないね」と
今でも親が真顔で話すほどです。)


ご馳走にあずかる時は、いつでも「ノー・エンリョよ!」と
おっしゃっていたことを忘れません。
(「遠慮」とぴったり合う言葉が、英語には見つからなかったのかも。)

季節の行事ごとに送ってくださるグリーティング・カードや
ハロウィーン、クリスマス、バレンタイン、イースターのお菓子。
来日されるたびにいただく、珍しいおみやげ。
それらは、成人してからもずっと、ご主人が亡くなり、
奥さまがグループ・ホームに入られるまで、つまりごく最近まで続きました。

頂戴する品物自体がうれしかったのはもちろんですが、
それは「遠くから、あなたのことを思い続けているのです」という
意思の伝達でもありました。
お二人を通じて、そういうことを肌で学ばせてもらったのでした。

身の回りの面倒をみている方が同行してくださって
やっと実現した今回の旅ではありますが、
軽いパーキンソン病を抱えて車椅子での生活を余儀なくされていても
「このタイミングを逃さずに、日本へ。そしてみんなに会おう」と
お一人で決心されたそのこと自体に、こちらの心が揺り動かされる気がしました。

若い頃から、決して自己主張の激しい方ではありませんでした。
静かで優しい言動の塊のようなこの女性の
どこにこんな強い意思が隠れていたのでしょうか。

ピンク色のゆったりしたセーターにカーディガン。
未亡人になってからは黒く染めることもなくなりましたが、白髪を短く切り揃えて、
きちんと薄化粧して、白いパールのマニキュアを塗った爪もぴかぴか。
大粒のダイヤの指輪も、「この貫禄でこそ、お似合いなのだな」と納得します。

戦争中のおつらかったこと、2世としてアメリカで戦後を生き抜いてこられた中で起きた、
たくさんの出来事と、複雑に揺れる心。
日米間の有様の両方を知っていればいるほど見えてくるもの。

2世でありバイリンガルである、ということは、
文字どおり二つの異なる文化や祖国を背負って生きる、ということであり、
時にはその片方をあきらめたり切り捨てたりする覚悟を抱えて生きる、ということ。

そのような事柄を、本当は丹念に聞き出し、書きおこし、残す努力を
私はすべきだったのではないか、
いや、それには思い入れがありすぎたし力量も不足していた、
いや、力不足を言い訳にしてはいなかったか、と
今、次々に後悔まじりの想いが巡ります。

夫妻が愛し、長く長く生活の拠点とされた、
サン・フランシスコ市街を見渡せる丘の上のお屋敷は、
今春ついに人手に渡ってしまった、と聞きました。

2007/10/10 カテゴリー: おもうこと, 旅行 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

« | »

最近の記事

  • デッドストックの貝ボタン。 Dead-stock shell buttons
  • ハウスコートに。 House coat
  • 長らくのご無沙汰・・・。 Blank
  • 七草粥の日。 Rice porridge with seen herbs
  • 北の国からの贈り物。 Heart-warming gift from Hokkaido
  • アロマティー。ハーブティー。 Aromatic tea
  • 自分へのお年玉は。 New Year's gift for myself
  • 年明けです。 New year
  • 2023年の終わりに。 At the end of 2023
  • 青空の下で。 Blue sky
フィードを購読

カルビーナの本棚